2002-01-01から1年間の記事一覧

 3:小鳥と寺山修司と。

では『Please Please Mr.Sky』における「主観」とは誰の主観か。詠めばそれが「鳥」の主観であることが伺える。空の「あした」という言葉に対し、遠い未来を願う鳥は悲しみを覚え、また「ゆくえ」までの距離を問うても、空は自分達が飛べる場所ではなくなっ…

2:詩人と音楽家と。

空に鳥がいなくなった日に空は 目を閉じて泣き出した 空に鳥がいなくなった日に鳥は 遠い空の未来を信じていた 空が言う"あした"という言葉がもっとも悲しいDon't tell me now please please Mr.Sky Don't tell me now please please Mr.Sky More than word.…

 1:詩と音楽と。

その誕生から、詩と音楽、ことに「歌」とは深い関係があり、互いに影響を与えてきたことは改めて指摘するまでもないだろう。そもそも「歌」の歴史とは西洋音楽の歴史から見れば、宗教曲、ミサ曲の誕生以来、「言葉」と、その言葉の特質を活かす「旋律」との…

3:自分探しとしての<パクリ>。

しかし、このような<パクリ>に対する価値観とは弱冠異なる観方というのもある。<パクリ>という単語をもじり<リパック(re-pack)>という概念を用いて所謂「元ネタガイド本」である『J-POPリパック白書』という本を書いたライターのオタニユキノリは次…

2:共感と引用。

スパイラルライフの引用の仕方っていうのは、自分がなんだか、ある意味共感してしまう部分が多い。( 中略 )彼らは原曲に忠実な引用をしている。元曲を知っていたら、チラっと聞くだけで『あ、使ってる!』てわかるくらいに。好きな音楽をそのまま自分のバ…

1:イントロ。

半年間、所謂就職活動というものをやっていた。6月の末にようやく活動を終え、さて卒業論文の準備にかからなければ、となかなか思えず苦労しているというのが正直なところである。就職活動中に余所見して卒業研究のことを多少は考えるモチベーションはあった…

2:恋する美術だ。

ところで、ここで強調したいのは「言語は思考を前提するのではなく、これを実現する」というポンティの言語に対する捉え方である。その考えは、言語というものが単に内面を変換し指し示す「記号」ではなく、一種の身体性(身振り)を持ったより主体的な存在…

1:Words don't come easy to me.

Words don't come easy to me How can I find a way to make you see I love you Words don't come easy Words don't come easy to me This is the only way for me to say I love you Words don't come easy Well I'm just a music man Melodies so far my …