1:イントロ。

 半年間、所謂就職活動というものをやっていた。6月の末にようやく活動を終え、さて卒業論文の準備にかからなければ、となかなか思えず苦労しているというのが正直なところである。就職活動中に余所見して卒業研究のことを多少は考えるモチベーションはあったのに、終えた瞬間それが何処かへ消えていってしまう、というのは僕のいつもの悪い癖である。もっとも、それでも、レポートを書け、と言われれば書かなくてはならない。しかし、付け焼刃で1本レポートを書いても卒業研究に有効に繋がるとは思えない。そんな訳で「半年間の成果」というのをもう少し広く捉えレポートを書くことにした。以下の文章はそのような前提の上で書かれたものであることを予めご了承頂きたい。