オシム語録の盲点。

誰もが見過ごし指摘しないことを書く。それが僕の仕事だ。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2007/08/26/02.html

平川忠亮浦和レッズが誇る俊足サイドバックであり、右利きながら、右も左もDFもできるユーティリティプレイヤー。三都須ことアレックスが来る前は左でレギュラーだった男。かの小野伸二とは、高校時代のチームメイトで親友でもある。どちらかというと不器用でムラはありがちだけど、俊足を生かした、気持ちの入ったプレーをするので、試合の流れと噛み合うとハイパフォーマンスを連発する。前監督のギド・ブッフバルトには、テレ玉優勝特番のインタビューで「平川はシンカンセンです。その俊足でサイドを走り回ってかき回してもらうのが仕事です。」と評されていた。チームのムードメイカーとしても活躍しているらしい。

その平川がここ数試合ほんま絶好調で、この2試合で4アシストと当たっている。その前のガンバ戦では、粘り強い守備で代表右サイドバック加地亮を封印した。そしてリンクした記事にあるように、オシムカメルーン戦を控えた代表合宿で代表選手に「なぜ浦和の左は相馬ではなく平川か。上下に往復ができるからだ」と教示を述べたことから、突如マスコミに注目されることになった。派手な選手ではなかったのが、ここんとこオシムの御前で結果を残してることもあって、平川フィーバーが加熱ぎみである。平川が見出し記事になるなんてなぁ。

ちなみに控えに回ってる左サイドのライバルの相馬はこの1月に代表合宿に招集されてるし、代表クラスの実力者であることに変わりはない。そのライバルを打ち負かして、首位浦和でレギュラーを取ったってことは、代表招集だって夢じゃないとこにきつつあるのは事実かもしれない。

しかし、肝心のこのオシム発言、大事なことを見過ごしているとは思わないか。そもそも、平川は右利き。本職は左サイドバックではなく、右サイドバックだ。

代表合宿で件の話をされた選手が、こう切り返したら、どうだったろう。



「では、なぜ浦和の右は平川ではなく山田暢久なんですか?上下に往復しないときありますよ、あいつ。」



オシムが答えに窮して、苦笑してる姿が目に浮かぶ。ああポリバレント


いや、ここ数年はさぼらずがんばってるけどね、ヤマ。昨日は平均的な出来でした。


まぁ、ともかく、この2試合実際スタジアムで観たわけですが、今の浦和の左サイドはちょっと素敵ですよ。