Cannnot Imagene this Impression.
今季最後の埼スタ。相変わらず直線距離は近いはずなのに色々乗り継ぐと遠い。けど入場曲「First Impression」が流れる中、サポーターの声轟き、50,000人の人間で埋まるスタンドを様々な趣向で赤に染める選手入場時のあの雰囲気はやはり何者にも代え難い、圧巻な光景だ。あれを生で観れるてだけで、埼スタに時間をかけて行く価値は十分ある。まるで何か革命が起きる直前のようだ。
革命は勿論起きなかったし、これからもたぶん起きないんだろうけど、レッズの今季優勝に必要な条件だった「幾つかの奇跡」のうちの幾つもが同じ時間に全国で起きた。相手DFのオウンゴールで1点とれたことはまぁ一応奇跡とまで呼ばないにしても、浦和は勝ち、セレッソと鹿島は引き分け、ガンバはジェフに負けた。ホーム最終節てんで選手が場内1周して挨拶した後に「最終節、優勝を賭けた新潟戦」とアナウンスで流れ、そのときにはじめて未だ優勝の可能性があることを知った。鳥肌モノの幸運だ。何回も諦めてたのに、首位まで勝ち点2差で、得失点差は優勝の可能性のあるチームの中でトップ。最後の最後、あと1回何かが起きるだけで、奇跡は現実になってしまうとこまで来た。なんか、ほんと今季Jリーグの展開は信じられん。と言うか、ここまで勝ちきれなかったチームが優勝争い最後までやってていいんだろうか、一時期無敵艦隊だったガンバに悪いなぁ、とすらオシム的に思う。いや、他チームも同じだったからこうなったんだけどさ。
ともあれ、ここまで来たら、本当に奇跡を現実のモノにしちゃうまでである。終わり良ければ苦しかったあんなこともこんなことも全て忘れられる。きちんと締めて、物語を結んで欲しい。結果は、今までの出来と苦難と、ここまで夢を見せてくれてることを考えれば3位、2位でも全然悪くはないけど、やっぱりどうせなら、一番上にいる方がいい。勿論、今季勝ちきれなかった分、来期圧倒的な強さでタイトルとりにいくことは今季の結果なんかよりよっぽど大事な前提なんだけどさ。
あれ？試合内容に触れてない。DF良かったすね。特に坪井のプレーが殆どミスなくクレバーでたまりませんでした。前線からのフォアプレスも、これでもか！て感じで実に見応えあった。この辺りは長谷部と鈴木啓太が揃うか揃わないかで全然変わる。マリノスやジュビロ辺りとのこういうなかなかシュート打たせてくれないタフな試合をレッズは0-0で終わらせるクセがあるから、そうなるかもなぁ、けどFWいないなぁ、どうなるんかなぁ、と頭抱えかけてた矢先に、目の前で試合の明暗を分けた山田暢久の低いクロスが上がった。……W杯アジア予選もどうだったけど、埼スタのゴールには、何か棲んでるのかもしれないですね。
