アジアの主審。

北京ベルリンダブリンリベリア東アジア選手権男子テレビ観戦。北朝鮮と中国戦を見終えたあとそのまま日韓戦。1-0。

なんか、勝ってしまったね、とかそんな試合だった。なんか、負けてしまったね、という北朝鮮戦と対極というかなんというか、短期決戦てのは皮肉なもんである。面白い試合ですねーさすが日韓戦ですねーとか某チャンネルのアナウンサーや解説者(?)M氏がヒッシに何かとてつもなくすごいことが行われてるようにアジってたけど、とてもじゃないけど内容的には面白いサッカーと呼べる代物じゃなかった。ジーコの言う「内容と結果」を求めにきた試合じゃない。理由ははっきりしてる。あれだけボール前に持ち込んでもシュート数本しか打てないサッカーが面白い訳がない。本山がミドルレンジから2本打った以外は、巻の1トップみたいな感じで単調にボールを中に放り込むだけという。おーい、もうひとりのFWはどうしたーみたいな。

特に新戦力を活力に攻撃陣の得点力不足解消を目的に臨んだはずの試合を決したのは、新戦力組を下げて投入した小笠原―中澤のセットプレーの1点のみ。田中達也のケガという誤算はあったにせよ、結局、セットプレー頼み。FWの今日のシュートはゼロ。成長という成長はしてないじゃん、と突っ込みたくもなる。達也のケガで色んな意味で奮起するはずじゃなかったのか?

収穫はむしろ全とっかえのDF、ボランチが無失点に抑えられた、てことか。坪井は残念だったけど(浦和勢なんか悲運だな今大会……)坪井が交代するまでの時間帯球際でよく粘ったと思う。高さ勝負にきた相手にそっちの勝負ではなんとか負けなかった。流れの中で思い切り崩されたシーンもなかった。問題はDFラインとボランチとの間隔の部分か。2列目に関しては途中完全に支配されてて、韓国の大味な攻撃と土肥の働きに助けられた部分もあったしなぁ。これは連携面の問題が大きいと思うから、一概に即席DFラインにどうこう言えるモノでもないのだけども……。

とかなんとか。とりあえず新戦力試してチャレンジさせた上で2位は確保、てことで、まぁ良かったんじゃない?てことになっちゃって流されちゃうのかなぁ。試合毎にとっかえひっかえ課題が噴出して、それを本大会までに修正できるかどうか、とっても心配になってくるんだけど。どうなることなんか。


余談ながら、母国開催で無勝利最下位という惨劇を招いてしまった韓国男子監督の去就が他人事ながら気になってくる。こんな本調子じゃないチームに負けてしまって可哀想に。もっとも、韓国も本調子とはいえなかったと思う訳だけど。

それと、散々弊サイトで嘆いてる「アジアの審判のレベルて……」て事実を日本のJリーグスペシャルレフェリーを名乗るおとこによって再認識してしまったなんとも非常にせつない大会だったのも付記しときます。そう。浦和大分戦でテンパリ笛を吹いた彼だ。言いたいことは色々あるけど、初戦のその容赦ない笛に耐え、優勝した中国男子に拍手を贈ります。ぱちぱちぱち……。