戦いは終わる。そしていつも何か拾い集める。*1


日本対バーレーン。夕べは疲れ果ててたので、そのまま眠ってしまった。とにかく、勝った。バーレーンにサッカーをさせなかった。シンプルな速い効果的な攻めを75分間は続けることができた。(疲れて後半攻撃できなくなるのは仕方がない。)ジーコジャパン久々の国際大会「完勝」と言って良い。縦の流れがとても良かった。横(サイドアタックの精度)はもう少し課題が残るけど、あれだけ奇麗に新布陣が機能するとはちょっとびっくり。いやはや。やればできるんじゃんよ。とはいえ、明らかにバーレーンが本調子ではないことも確かだった。まぁ選手層の薄さとモチベーションのムラを露呈した感じだろうか。たまに強いチームと、本当に強いチームの違いはそこにある。日本はアジアで見ればどうかはしらないけど(分かっててあえて言わないんだけど)国際的にみれば前者に偏りがちだ。

さて、次の試合、対イラン戦のように引いてがちがちに守ってる北朝鮮にウラをつく動きで点をとるのは結構難しいかもしれない。たぶん、持たされる展開になるだろう。そこをどう崩すか。サイドから、というのが定石だけど、次節、左サイドには中村もアレックスもいない。勝ち点0のチームに引き分け狙いなんてありえないだろうから(正直アウェイだし引き分けでもW杯決まればそれでOKなんだけどさ)、支配率を高め、ラインも徐々に上げて、多少のリスクも冒す展開がある時間帯では予想される。そこでいかに「持たされる」のではなく「支配する」つまりボールを、ゲームをコントロールしているかが重要になる。ここで重要なキーマンとなる(ことを見事に未明の試合で証明してくれた)中田英寿も次節いない。どうやりくりするんだろうか。不安はある。だけども、小野骨折の報を聞いたときに感じた、今にも泣き出しそうなあの悲壮感とただならぬ不安に比べたら、こんなのちょろいもんだ。大丈夫、いける。たぶん。きっと。

……。……。

ところで、アジアの審判の質は本当にどうにかならんものかいな。アジアで一番レフェリーの質が高いのは恐らく、日本、韓国あたりなんだろうけど、第三国の審判がつく日本戦には、大抵東南アジアか、アラブ相手でなければアラブ圏の主審がつくことが多いけど、これが大概非道い。バーレーン戦の主審も確かに非道かったけど、昨日のイラン北朝鮮戦なんて、あれはもっと非道過ぎた。北朝鮮にしてみたら「悲惨」と言い換えた方が良いレフェリングだったかもしれない。イランがオイルマネー使って云々、と疑ってもおかしくない、主審、副審、全てイスラム圏の審判という構成。北朝鮮には受けたファウルに笛もならなければ、些細なファウルでイエローカードを連発してくれて、おまけに北朝鮮監督を退席させる暴君ぶりを発揮していた。おかげさまで次節北朝鮮戦で日本は、選手+監督の出場停止が多いチームと戦うという、3名の出場停止に有り余るありがたい状況を手に入れた訳だけども、なんだか観ていて、イランに勝ってもらって2強に持ち込みたいという心境とは裏腹に、北朝鮮まけるな、めげるな、と応援したくなる心境に駆られてしまった。一応勤勉で公正なる日本のJリーグでさえ審判の質が問われる状況なのだから、サッカー後進国の笛の質を上げるとなると大変だろうけど、これをなんとかしないことには、アジアのサッカーは世界に追いつきまい、と思ってしまう。日韓中辺りが結束して、アジアサッカー連盟に審判の育成を底上げはかってもらうよう施策うってもらうとか、できないものだろうか。