負けた選手を野次を飛ばしながら／本当は自分に野次を飛ばしていた。
非道い試合を見せられた。こんな非道いレッズの試合を見たのは実に久々で、怒り通り越して呆れてしまった。何のために、BS-iが入るさいたまの実家まで戻ったのか分からなくなってしまった。やれやれ。
今までは、退場者だ、ケガ人だ、レフェリーのジャッジが非道いだ、エメの不調だ、と言い訳してきたが、陣容はケガのアレックスを除いてはほぼ揃い、審判も公平なジャッジをし、エメもゴールを決めた次の試合、てことを考えるともういずれの言い訳も通用しない。試合後の、容赦ないサポーターからのブーイングも当然だ。BS-iで解説をしてた福田も複雑な心境だったことだろう。
入りの数分は決して悪くなかったようにみえたのだが、その後の瑣末なミスや軽いプレーが呼び水となって、歯車が少しずつ狂った印象。はっきり言って、浦和レッズは軽い見栄えの良いプレーができるチームじゃない。もっと泥臭くないと勝てないチームだ。それを忘れていやしなかったか。西沢の2ゴールの対応も、マークを外しちゃいけない場面で外してたし、パスを出させちゃいけない場面で簡単に出させてた。後ろが悪い、というか、中盤も含めての問題だ。非道かった。
そして、浦和が悪いときの試合運びのときに必ずある、エメの強引な突破も鳴りを潜めた。個人技さえ封じられたらもう何もできない。悪いときには悪いときなりの戦い方ができていたチームになりつつあったはずなのに（とりあえずエメに頼る）それすらままならない、このチーム、僕らが思ってる以上に重症なのかもしれない。藤田でもなんでもいい。早いとこきっかけと刺激が欲しい。けど上位にいたFC東京戦の完勝は、誰がどうみても、これ以上ない「きっかけ」だったんだよな。なんか、波に乗るチャンス逃してるよね。
