逃げる姫を追いかけよう。

『マリー・ブランシュに伝えて』-やまざき貴子、読了。

実に王道を行く騎士/姫モノ要素に過去/未来モノ要素を組み合わせた短編。しかし思うのは、王道を王道らしく見せることの難しさだったりする。構築美、とでも評すべきか。様々なセンを張ってそれを最期の描きたいシーンまで繋げていくという姿勢。やっぱりモノを書くときてそゆのないとなぁ。とは思う。結論よ結論。でないといかに語るか、なんて考えられないではないか。

浪花節の何が良い、て先ず前提にあるのは、泣きの結末を持つ台本であり、その台本をいかに語るか、が最重要だったりする。スジと語りの関係性てのは、何処かで少し見なおす必要があるのかもしれない。僕なんかはとっ散らかった断片を無理矢理くっつけるタイプだからね。余り結末考えてモノ書いたことないですよ。まぁけどね。I-IV-Vと来たらIに還ってく刷り込まれた本能というか。それは否定できない訳で。結局同じことを繰り返していく訳ですわ。私に還りなさい。奇跡は起こる、何度でも。てか。