スタジアム・ミュージック。

http://www.youtube.com/watch?v=993-0iaGAAM

藤川球児阪神)×渡瀬マキ(ex.LINDBERG

(TДT)むっちゃえぇ話やんか。一生懸命やっとれば案外手の届かなかった存在にめぐり合えることもあるんだね。にしてもLINDBERG好きにはたまらないVTRです。動く渡瀬マキって久々だし。

とっくに解散したし、後期はけっこう不遇な活動だったし、音楽的に高い評価は受けなかったし、初期のイメージに縛られ頑張れソングというパブリックイメージから逃れられなかったけど、ちゃんと音楽が残ってくんだなぁと思うとまた感慨ですな。関西圏で局地的に再評価されたりしないのかな。

因みに「every little thing every precious thing」はアトランタ五輪のときのスポンサーだったPanasonicのCM向けにつくられた曲で、明らかにタイアップ15秒枠先行型のバラード楽曲。LINDBERGにしては珍しく奮発し、豪華な生弦をそろえて録音されてる。歌詞は五輪に便乗する意図もあってか、「スタジアム」「ゴール」という単語が使われてる。歌詞のモデルは、陸上短距離の高野進渡瀬マキはラジオで何度か語っておりました。

陸上がモチーフなはずなのに、PVは神宮球場と思われる場所で撮影されております。だから意外と野球のイメージに合う。人工芝の緑が映えてて、強めの逆光もはまってて、LINDBERG史上では最もつくりの綺麗なPVのひとつではないだろうか。藤川も、このPVとかなんとなく意識の底にあったのかもしれないさね。
http://www.youtube.com/watch?v=qSxwJP4yB9Y&mode=related&search=

話はちょっと飛ぶけど、スタジアムで聴く音楽ってまたいいんだよな。特に浦和は素晴らしい。入場曲の「First Impression」とサポーターのコールの掛け合いにはじまり、「Pride of URAWA」を経て「We are Diamonds(Sailing)」で締める一連の流れは、時間が音と記憶に結びつくことの美しさを伝えてくれるようでがす。

ちょっと高校時代思い出してせつなくなりそうなんでこの辺で。音楽は時間と、空間と、記憶に結びつくもの。結局、90年代ミュージックには身体が抗えるはずがないのだよ。思春期に刻印された記憶には、誰も勝てない。やっぱ音楽ってすげぇな。