私に歌謡曲を教えて下さい。

謡曲と「Jポップ」の違いってなんだろうてのをなんとなく整理してるのだけど、結局本質的な差異てのが、「47抜き音階」「専業作家(古くはレコード会社専属)」辺りしか思い当たってくれない。GSが歌謡曲の範疇でとらえやすいのはこのふたつから説明できる。それをぶち破ったのはシンガーソングライターの誕生で、後期フォークから自作自演が流行しだして、やがて自作自演の良質な音楽にニューミュージックというラベリングが施され、バンドブーム以降、流行歌の和テイストが消えるにつれ、Jポップという呼称に集約されていきましたとさ。うーん……結局佐藤良明の『J-POP進化論』の抜粋要約って感じ。もうちょい掘り下げよう。

なんでこんなこと書き出してるかっていうと、最近70〜80年代の、今のJポップ消費層に人気のナイアガラ近辺でもYMO近辺でもない、つまりはそれってただの歌謡曲じゃん、て音源が「なつかしのJポップ」て文脈でオムニバス盤とかになってたり、お菓子のおまけについてたりする現象をどう説明づけられるのかなぁ、て思った訳よね。そうすると、烏賀陽史観のように、Jポップでオトが洋化したっていっても、歌謡曲も演歌も西洋音楽のフォーマットでつくられてるじゃんーエキゾチック西洋ポップ音楽モドキて点じゃ歌謡曲もJポップも大差ないじゃん、て話になるわけ。僕は、Jポップ育ちな人間でいわゆるJポップ以前の音楽に疎いんで、うまく説明できないわけすよ。端的に説明するとして、どうなるんでしょうなぁ……。という感じの、メモメモ。