縁り。

骨を折ってはじめてライヴにいきました。下北沢Mona Records。元大学の同期かつ沖縄のんだくれ仲間shintaro氏(From 風に吹かれて)がギターのサボテンドールと、ここでも何度も取り上げてる稀代のプロデューサにして詩人、メロディメーカーであるだいすきな高野健一(a.k.a. pal@pop)。偶然とはいえこのタイバンには驚いた。平日だけどこれは行くしかないな、と。Monaは椅子あるし、ケガ人でもまったり観れるこの嬉しさ。

サボテンドールは初見。なかなか好みの質感のオトがして安心して聴けるポップスでした。shintaro氏のギターがVo&Gtの風に吹かれてと全然芸風が違うのが面白かった。なかなか繊細なところも見せてくれたし。色んな色のある曲ができるので、後はこれぞサボテンドールのオト、ていうのが固まってきて鳴り出すと面白くなってくる気がする。楽しみなバンドです。

高野健一は、名盤『pal@pop』や名曲「Wecoming Morning」は擦り切れるほど聴いたけど、ライヴは初。キーボードとパーカスによるトリオ編成。想像以上にエモーショナルに歌っていた。声域と声質からして難しいであろうオト(特にファルセット)をしっかり捕まえて出しているのはすごい。最初は緊張がみられたきがしたけど、一端興が乗り出してくると後はもうCDでもおなじみの高野健一の世界観の眩い洪水。照れ隠しなMCの後に飛び出したラストの「縁・ゆかり」は特に圧巻。きっとこのひとにとっては、照れを隠さず発することばに向き合う手段が歌なんだろうなぁ、とか音源を聴いて思うことがあるのだけど、まさしくそんな感じだったかな。短めながらおなかいっぱいのライヴでした。しかし良い曲書くなぁ、眩しすぎる、チキショウ。僕も世界中の誰よりきっと眩しい季節に生きたいすよ。