AIR WANDERING IN THE GARDEN.

AIRツアー初日。恵比寿リキッドルーム。事務所で数名を振り切りダッシュして、たぶん2曲目くらいに間に合った。ふぅ。

ツアー初日なんでネタばれはできないけど、行くひとは今回のツアー、ある程度の覚悟をして臨んだ方がいいかもしんない。先ず、少なくとも僕が今まで体験したAIRのライブ(2回ぽっきりだけど)とは殆ど全く趣向が違うと言って良い。たぶん。

AIRにもこゆライヴができるんだね、最高じゃんか。と思った。アンコールを聴くまでは。

今までは、AIRてのはショーケースのような音楽か、自己演出過剰な音楽しかライヴであらわせられないと思っていた。それは大きなハコでのたった2回のライヴで植えつけられた偏見だったのか、と率直に思ったのだ。今日のAIRはあくまで気取らず、自分の振舞いたいように振舞っていたし、それが結果的に良い方向にむいていたと思う、21時くらいまでは。たぶん、弾き語りツアーとか留学生活で「歌」とギターと自分と向き合ったことが良い方に昇華されてるのだなぁ、と心底思ったのだ。実に色鮮やかな光景だった。21時くらいまでは。

ところが21時の鐘が鳴り、一端メンバーが去り、さぁご馳走をたっぷり食べたし、仕上げに極上のデザート出てくるのかなぁ、と思ったら、あっさりとした漬物と、冷めた味噌汁を出されて、あれ?これは何かの伏線なのかな、と思った途端、突然にちゃぶ台をひっくり返されたような。個人的にはそゆ感じがしたアンコールがやってきた。終わったあと会場を後にするまで、なんなんだあれは?と頭の中で百回くらい繰返した。なんなんだあれは?なんだったんだあれは???僕らは何をみて、何を聴いたんだ?????

アンコールまでにそゆ伏線があったならまだわかるけど、伏線なしに突然ちゃぶ台返しは、正直、「え?」と思う。それまでは、AIRにしちゃ出来すぎというくらい、ステキな時間だったのだ。FREEDOMの呼び声と共にノイジーにジャジーにフォーキーに綴られた、素晴らしい気ままな音楽模様がそこにはあったのだ。

東京初日、残り2回東京はあるので、その第1回てことでのこの展開、渋谷AXとトータルでみればきっとキレイなフルコースが味わえるのだろう、という淡い期待は持ちつつも、ちょっと今回のアンコールで脳内を支配した「?」は大きい。AIRは何を奏でたいのだろう?そんな問いは余計なお世話かもしれないが。

そして、そんな「?」なAIRに「最終日までには『!』という答えを出してくれるよね。」と期待を抱いてしまう自分にもまた、大きな「?」。ギターは多少(?)走ってたけど、実にステキなライブだったのだ。アンコールが来るまでは以下ループ。

因みに来週クアトロはいけません。2週連続平日はつらいぞな。AXでは東京3連奏きちっと締めて欲しいものです。というか、締めてくれなきゃウソだ、と言わせて下さい。