キセキは歩くよ、何度でも。


『Locus and Wonders』-SCUDELIA ELECTRO

解散記念ベスト盤。シングルをただ並べただけで初心者に薦めるにもおもろくない(スクーデリアはシングル曲より強力なポピュラリティーを持つ曲が通常盤にわんさかあるのだから。)。PV集つきだけど、さしておもろいPVでもない。(強いて言えばサマーレインの「雨に濡れた女性」というイコンが実に良い。魂の癒しである。というか、これも単なる一種のフェティシズムなのだけども。)そのクセ、鹿野淳の過剰な愛情に満ちたライナーノーツ(全く頷いてしまった。石田小吉とはなんとも不遇なオトコなのである。)や、ほぼ全曲のマニアックな情報の詰まった(楽器の種類なんて余程のマニアしか気にしないての。)読み込み始めると新宿から南与野くらいまではいってしまうちょっと厚めのジャケット付。ポリスターよ、何か、力の入れ方を間違ってやいまいか?これを機にもうちょっと、一般向けに売り込もうとか……考えないんだろうな。売れないから。だから徹底的にマニアックなアイテムになった(けど余りマニアックにするのも面倒だったらしく未公開音源等は一切収録なしな半端さが何とも言えない。)なんつか、SEの不遇さをそのまま象徴しているかのようなCD、DVD2枚セットとなっている。

あ、けどDVDのメニュー画面の「静かの海」と「Moonbase」のオトがめっちゃ澄んでてそれが良かった。魂の癒しである。ある意味DVD音源を手に入れた、と考えた方がコアなファンにとっては幸福なのかもしれないな。マスタリングの違いは、元の音源との比較をしてみてないので、何とも言えない。

これだけではなんなので、後でもうちょっとちゃんとした宣伝感想書くかもしんない。いや、名曲集は名曲集だからさ。