Yes my pray once more.

日ごろ散々拙論文を宣伝して頂いているので、返礼に代えて転載させて頂きます。どれほどの宣伝効果があるかは微妙ですが……。

増田聡・谷口文和『音楽未来形――デジタル時代の音楽文化のゆくえ』

2005年2月25日、洋泉社より刊行予定。定価1995円(税込み)。ISBN:4896918991

iPod音楽配信、DJカルチャーからサンプリング・ポップ、著作権問題まで、21世紀に入って劇的に変容しつつある音楽環境の諸相を「音楽テクノロジーの多層化」の視点から的確に位置づけ理解する、音楽文化論の最前線。

作品概念や聴取、あるいは音楽の経済構造やオリジナリティをめぐる従来の捉え方をラディカルに更新し、「未来の音楽」を預言する透徹した思考(かなーり嘘)、待望の登場!

http://d.hatena.ne.jp/smasuda/20050214より。

すごい楽しみ、というのと、あーおそらく先越されてしまった部分あるんだろうなーという感情が、大体9対1くらいで混じり交じりな状態です。


おそらく上記の書にも使われているであろう『ディジタル著作権』を整理しつつ噛み砕くように再読しはじめてみました。この文章の構築具合、構造美には感動すら覚える。こんなヌケのない文章、僕にはどうひっくり返っても書けないですわ。過不足のまったくない文章というか。だからこそ、読みこなすのは難しい。流し読む、ということが不可能なのだ。DBの部分とかプログラミングの部分とかは再読では飛ばすだろうけど。仕事的には必要な知識なはずなのだけども。まぁそれはけっこどうでもいいというか。


『Yesterday Once More』-カーペンターズ を聴いてる。時間を経ても、美メロとハーモニーは色褪せない。合わせてピアノを叩く。そのまま昨日買った山崎まさよしのギター譜をサクっと浚い、「STEP TO FAR」「VEGA」「TRUTH」「水虎」「My Pray」と続く。何時ものように、「静かの海」で締める。「TRUTH」を叩くと、やはりこれをイシダが歌わなくなるのは惜しいな、と思う。やはりこれは僕が歌うべきじゃない。イシダが歌うべきなのだ。名曲というのは、歌い継がれるためにあるとは言うけれど。