アイを枯らし、アイを照らし、ただ声を聴く。

ひたすらスーパーカーをかけてるiTunes。なんだかんだ、良いバンドだった。(最後のアルバムだけは外したけど。ぼそ。)

僕にとっては沼津と、沼津から川崎への引越しの印象と、高校時代にラジオで曲を聴いたときのインパクト、そして『HIGHVISON』近辺(「ピンポン」辺り)の一連の曲々の衝撃が忘れられない。引越しや掃除のとき、何故か『Futurama』はよくかけた。単純に、休みの無い一気に聴ける盤なので、掃除とかにかけるのに向いてるのだ。テンポ速い曲多いし。

アルバムは殆ど沼津で買い揃えた。沼津は、ブクオフ系の新古屋のCDのラインナップが異様によくて、スーパーカー辺りの位置にある渋谷では2000円強で中古市場でてるよな品が1600円そこそこで売られてたのだ。沼津でたくさん売っているのはGTロマン溢れる旧車(スーパーカー!)だけではないらしい。歌詩カードをしみじみ眺めてるだけでも楽しいバンドだったな。短いロマンチックリリックを美メロでひたすら語る。派手さはないのに目立った。アウラが確かにあった。

そう、彼らは一貫してアイを歌ってた、と思うのだ。色んな形の、それも少年の憧憬がもたらすなかなか形にならない結実しない、だけど確かに存在するアイだ。それがモロに結実したのが「ストロボライト」だったような。最初にアイを叫んだのは柴咲コウでも片山恭一でも碇シンジでもなかった。ミキの匿名性ある、イマジネーション溢れるあの声だ。オトはギター歪ませたりぴこぴこしてたり俗に言う音響派ぽかったり。そんなで一貫性ないよに見えて、だけど不思議と一貫性が感じられた。ほんとに不思議な、稀有なバンドだった。

というか、高校2年辺りにNACK5で「cream soda」聴いて以来だから、なんだかんだ、僕のアオハルと共に駆け抜けて来たんよね。色んなシーンがフラッシュバックしてきて、ちょっと懐古趣味に走りたくなる、そんな昨今。Love forever......*1


余談だけど、「思えば、スーパーカーとは、熱と光とプラズマだけの冷え固まることのできない新星のようでした」というid:wan0101氏のコメントには、なんだか頷けた。確かに、スパイラルと共通項は不思議と感じるんよな。やっぱ、それて、アイ?


*1:パクリについて真面目に語った後でこんなロケオンジャポン的な妄想追悼コメントが飛び出して申し訳ない限りです。元来こゆ人間なんですわ僕は。ごめんなさい。何を謝ってるのか分からないけど。