サイエンス・ケミストリー。

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CHEMISTRYの新譜『HOT CHEMISTRY』のはなし。イシダロマンチシズムの極致と言える楽曲、「STEP TO FAR」(原曲:Spiral Life)のカバーが入ってる、という理由だけで買おうかどうか非常に悩んでるとこに、試聴がついにスタートした。聴いてみた。

……。……。

30秒ぽっきりだから何とも言い難い部分もあるけど、すっげビミョウだ。余り人気シンガーの歌についてとやかく言えるような身分の人間ではとてもじゃないがないんだけども、……ビミョウだ。

こういうロマンチックが止まらない曲は、ホントにとことん感情入れて声を表に出してしまうとクサイ芝居のように聴こえてしまうことが多々ある訳で、試聴した限り、そのクササをモロに出された感じがある。元々、堂珍サン声キレイなんだから、もっと声を鼻に抜いて裏声混ぜて息を使ってさらりと歌えばいいのにさー。イシダ声の印象が強すぎてついてけない、というのも確かにあるけど、むー……。(確かにイシダの歌い方もクサイといえばクサイのだけども……質が違うクサさだよな……)

因みに、ケミストリーが『恋するカレン』-大瀧詠一をカヴァーしたときも試聴するまでは気になってたんだけど、試し聴いた瞬間に、つまんない(と個人的には思った)アレンジと几帳面な歌い方(と個人的には感じた)にがっかりした記憶がある。今回もアレンジ面でも余り成功してるとは言い難く(あくまでたった30秒で判断した私見です。この曲、コードを何度も何度もピアノで引き倒してるのだけども、この曲のカギはVのM7thで終止することによって生まれるいなたさだと思う訳で、聴いた限りどうもムダに凝ってつくってしまってる。とにかくこの曲からM7thのコード感抜いたら、ただの単調で、ちょっと進行が不思議な曲になっちゃうんだよな。)、クサイ芝居に更にクサイ演出を被せたドラマでもみせられてる気分になってくる。いや、アイは伝わるんだけどさ。すげリビドーが迸ってるけどさ。

けどここまで小蹴落としても、完全限定盤、の文字にも呑まれ、折角の記念だから、と買ってしまいそうな小吉フリークな自分もココにいる。100sのアルバムやらピロウズのDVDやらぞろぞろ出てきてるしなー。迷いどころではあるなー。レンタルで済ます、というのが無難な選択肢という気はするけど。はてさて。けどタワレコのクーポンが、何かの罠のように、財布の中で控えてるんだよな。参るね。年末年始出費が多かったてのに、こんなでいいのか?けど余りカネにうるさいと、嫌われるわよ。て、誰に?まぁ、CHEMISTRYのファンに嫌われることは間違いないやね。ごめん。堂珍に罪はないよ。つか、むしろ、この文章(http://www.chemistryclub.net/pc/disco/hotchemistry/05.html)読んだら、堂珍のことかなり好きになってしまうよ。アイだね、アイ。アイは必ず、最後に勝つものだぜ。布団の中で歌ってた少年の、唄い手になりたいと叶えた正夢だぜ。