永遠なるもの。

盲導犬』-唐ゼミ、鑑賞。役者の力量の上達ぶりにはひたすら恐れ入る。モノの見事に非現実の世界に引き込まれた。あー、やっぱり唐十郎の演劇は、ことばの演劇なんだろうな。特権的肉体、て、ことばをもつ肉体、或いは肉体を持つことばのことだろう。たぶん。

余談ですが、犬と化したひとびとが盲目なるものを取り囲み…(ネタバレ伏せ)…ていうあのシーンはなんとなく学生運動等を連想する訳ですが。1973年作品。連合赤軍の後……ベトナム戦争終結の年かぁ、ちょっとずれるなぁ……て、たぶん、余りそゆこと考えないほが楽しめるホンです。とりあえず錯綜するリリカルなことばに浸っておきましょう。そうすればいずれ、あるシーンが唐突に、時に観客の胸を打ち、すっと去ってく。そんな感じ?