なにはともあれ少女マンガ。

『砂礫王国』-由貴香織里、読了。所謂古典的なファンタジーですな。意外性は全くないものの、センの張り方が巧くできてる。というかムダなセンがない。詰め込み過ぎかな、と思わなくもないけど、それでも読ませてしまうのだから大したものだわ。因みに表題作とは対照的にカップリングの「ストーンヘイジ」は駄作。詰め込み過ぎて失敗したファンタジーの一例。作者も欄外で認めているけども。キャラが全然活きてない。好例/悪例を見るという意味でも役立つ1冊ではないでしょうか。

『東京少年物語』-羅川真里茂、読了。子ども、母子、海辺、何より「夏祭りの後の寂寥感」……反則ですわ……。じわり。良いわ、これ。赤ぼく読んでみようかな……。