くる、きっと、くる。

本日くるりディ。『ロックンロール』購入。CCCDじゃない上にDVD2曲入りついて1050円?何があったビクタースピードスター?とややシニカルにつっつきたくなるくらいのサービス根性だよな。これでアルバムCCCDだったら「このシングルは餌だったか!」て却って猛反発買うのは必至だぜ。さぁどうする?次のアルバムはCCCD騒動のひとつのターニングポイントにだってなりうると見た。

それはさておき、本日くるりディ。そんなこんなな穿った見方なんてどうでも良いくらいに良いのよ。絶望の中のキボウ。旅立ち。DVDも含めて2000円の価値は裕にある。さびの3度ハモリだけで御飯大盛でいける。聴けこの芳醇な味わいを。

などという似非レビュはともかくとして、本日くるりディ。川崎シネチッタにて『ジョゼと虎と魚たち』-犬童一心監督 レイトショーで鑑賞。これがまた良い。せつなさてのはこういうことだ、と僕の中の刹那い分子を片端から刺激する最期の展開。『金髪の草原』より更に深まった犬童と池脇の幸福な関係、そこに彩り加えるのはくるりの音楽で、そこにある喪失感を強調する装置は佐内正史の写真。身障者という括りの扱い方がこれな甘いモノでいいのか?的な疑問視はありがちかもしれないが、いいんだよ。僕が許す。

つか本日くるりディ。偉そうな僕に文句があるならくるりに免じて許してくれ。この映画の音楽をくるりがやった理由は観れば理解る。この映画、根本にあるものがくるり世界そのものだ。村上隆の作品なんかよりよっぽどくるり的だ。理由を描くと長くなる上にネタばれ警報が鳴り響くので書かないけど、ともかくこの映画はくるり的観念と巧い関係性を持って繋がっている。そしてその観念とやらは、「ハイウェイ」より、「ロックンロール」のが余程色濃かったりして。

因みに僕が邦画を好む理由は大体100個くらいあって、1つ目は好きな音楽屋の音楽がタイアップされることがあること。2つ目が、日本人としての僕の情緒感覚と言語感覚を刺激するのはやはり日本人により撮られ語られた物語なんだろう、て思ってること。ふと思ったけど、ここの歌詞て、なんだかライ麦ぽい。ライ麦村上春樹訳本日読了。おっと、本日くるりディだった。その話はあとにしとこう。アイモカワラズ、すごいで、くるり