We believe in Magic.

川崎塔録にはありましたぜ『放浪純情隼双六』-スピッツスピッツなんておとなしいし生で観る程のこともないだろうて思うのは大間違いて感じだった。ロック。つか節々にパンク魂まで感じさせる。特にリズム隊は秀逸。冷静そうな表情で暴れてるドラム崎山と明らかにパンクな方向から影響を受けたプレイに終始するベース田村。いや良いな田村。こないだライヴハウスで石田と黒澤健一と競演するのを観て以来気になり続けていたのだけども。これは生で観たい聴きたい。そして確かに石田の言う通り、ベース音デカイ。んー低音はオトコの魅力。恍惚。

そんなですが、更に印象的なのが、弾きながら歌ってる演奏陣の面々。ロケオンだかで「草野とだから音楽やってる」と断言してた3名だけど、一見ばらばらな3人のスタイルが草野という共通項を持つことにより集約してるその様。草野の歌を弾き、共に歌ってることへの歓びというか、祝祭的な色合いをなんとなく感じたのは気のせいか。そう、スピッツのライヴは草野の草野による草野のためのステージなのだ、と。なんとなくそんなことを感じさせるのでした。

そんなこんなだけど草野マサムネに関しては「アウラ」なんて言葉を使うのもなんだか大げさで本人困ってしまう気がする。やはりここは、魔法、と言うべきなんだろうか。で、僕は未だに魔法を信じ続けているのかい?