あずぴあファーストライブ「恋は遠い日の歌ではない」。

本日、荻窪アルカフェにて、あずぴあファーストライブ「恋は遠い日の歌ではない」を執り行ってきました。たっぷり1時間弱、来ていただいた皆様、本当にありがとうございます。

まぁ本番ってのはいろいろあるもんです。幸いにも満員のお客様に恵まれ(すべてのつながりに感謝!)実際んとこ、緊張とか長丁場の疲労とかいろいろあったりもしたのですが、「ベストは尽した。」というのが僕の率直な感想です。相方はどう思ってるかは分りません。けど、これが僕らのベストだというのは、胸を張って言いたいと思います。これが、あずぴあです、と、いえるライブだった。はず。

これは昔はあまり思わなくて、最近になってよく思うのだけど、あずぴあの音が、どこから聞いてもあずぴあの音になってきたな、と。つまりキャラクターがでてきたんです。そら、ぴあさんよりうまいオーボエ吹きも中にはいるだろうし、僕よりうまいピアノ弾きなんてもっともっとたくさんいるでしょう。けど、お互い主張ある気ままな演奏をしてるのに、お互いに歩み寄ってひとつのかたちにまとめることができてるのは、ある種ミラクルだと思うわけです。僥倖です、ぎょーこー。

ある方が「あずぴあのふたりの世界観があってうらやましい」ということおっしゃってて、そう言われるのはありがたいことだし、最大のほめ言葉という気がします。美メロをひきたてる!てのがコンセプトなわけですが、ただのイージーリスニングに終わらせない要素ってのは込めたい感じなので。今後ともこの道を突き進みたいですYO!

さて、そんなで長文のあとですが、セットリストがてらおさらいを。

「鳩と少年」(天空の城ラピュタより)

2度目のお披露目。これほどアレンジに困ることはなかった曲ないんじゃね?というくらい、典型的な飛び道具アレンジ。名刺代わりにこの曲を。

ハナミズキ」(ヒトトヨー)

2曲目って感じではないけど、あえて。今回は、4番打者ナンバーが多くて曲順悩みました。かつての巨人打線に例えると、仁志って感じの位置づけのつもり。前回はペダルがはずれるアクシデントあったので、リベンジのつもりでした。結果は……ぼちぼち?あんま覚えてないやw。これも2度目。

「Close to You」(カーペンターズ

新曲。結果的に唯一の洋楽。オーボエが大変そうなアレンジでしたね。ああいうかたちになったの、実は今日の話で、もっとさっぱりアレンジだったのだけど、日曜までは。けどぴあさん言い出しっぺのこの編曲と構成、気に入ってます。この曲のあたりから、疲労回復と緊張ごまかしのために、MCがどんどん長くなりましたすみませんすみませんすみません……。まぁMCは、想像以上に客席の反応良かったですね。ほとんど照れ隠しでしゃべってるようなもんでしたが。

「渚」(スピッツ

寝かせておいた(?)新曲。どっちの楽器もテンポキープが難しいし、オーボエもこういう8刻みに乗せるのは大変な楽器だと知っていながらこのアレンジでいく暴君ケンバニストです。気に入らなかったら僕を恨んでください。個人的には原曲も、抑圧と解放がテーマのアレンジと思ってて、そこを表現したかった。

夜空ノムコウ」(SMAP

新曲。青春100%の曲ですよね。イントロで鍵盤2回こけましたすみませんすみませんすみませんすみません……けどね、これねぇ、言い訳がましく言いますけど、日曜稽古のときむっちゃ良かったんですよ。今回はしっとりナンバー多かったのもあって、もっと奔放な感じでやりたかったかな。

「東京」(くるり

2度目。ぴあさん曰く「この曲はピアノのための曲ですよね。」そうだったのか!間奏のベース半音上昇進行が大好きなんですが、まんまと1か所しくじりました。この曲の二面性をあからさまに強調したアレンジになってます。この曲は想像以上に好評ですね。オーボエのアドリブが映えますなぁ。

未来予想図II」(Dreams Come True

キラーチューン。誰を殺せたかはさておき、典型的な「淡々静か→8刻み盛り上がり」というあずぴあ王道バラードアレンジです。オーボエの意向で、GからDに移調してます。アウトロのピアノソロのリフはちゃんとキープして弾けるか、ばくちでしたが、まぁやっぱあのリフがこの曲は命ですし、5勝5敗3分けくらいでBクラスという感じの精度にはなったので、ある意味ほっとしてます。もうちょっとなまめかしくなると、3人位は泣かせられた気がします……。新曲。

「静かの海」(SCUDELIA ELECTRO

すみません、エゴイスティックなピアノで。稽古では、10回に1回くらい、神が下りることがあるんですが、いかんせん毎回気分によってテンポ、構成、メロディ、すべて即興的に変わるので、あまり安定感ある感じではお届できません残念。マイナーな曲なんですが、これぞあずぴあセッションの真骨頂!という感じで、なかなか素材的に気に入ってる曲です。アレンジ的に久石譲っぽいと言われることも。けど弾き方はほとんど決めてません。指押えた場所が鳴って、オーボエがそれに答えるという構成です。2度目。これも好評で嬉しい限り。

(UN)「遥か」(スピッツ

これも寝かせておいた新曲ですね。淡々と抒情のバランスが半端だったかなーと反省中。気づけば石田ショーキチつながりでラスト締めてたのね。けど、2人に共通して想い出の1曲だったので、いろいろ懐かしく思いながら弾いてました。これがやれたという事実だけで、僕はある意味満足なんです。すみません自己満足で。アンコール言っていただいて、ありがとうございました。

さて、次の展開ですが……何も考えてません!たぶん秋くらいに、何かやります!たぶん!