ハケンの品格。

延々爆笑しながら第1話見てました。なかなか面白いバラエティ番組です。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/894786.html

スポンサーに人材派遣系2社。資格のなんちゃら学院のCMもあったり。資本主義の執念みたいのを感じましたね。当たり前っちゃ当たり前なんだけども。ふと入った民主党のCMにも吹いた。

さて劇中、正社員が減って派遣増えてコストダウンだ合理化だ、みたいな描かれ方されてたけど、それは最早一昔前の発想で、企業の中には、外注は減らせという方向が基本だったりするとこもありますのよ。多少人件費は高くても、内製化すれば外へ出てくカネが減るからだそうです(まぁ変な理屈だけど、せめて派遣会社でなく関連会社への発注にすれば、連結の売上は変化なしだし、まして自社の人員使えば単体でも影響なし……というとこからくる発想に近いと思いなせ。単金は当然、社員の方がべらぼうに高いんですけどね。)。

これもちょっと聞きかじりですが、派遣は「納品物件」という概念がなくて発注のゴールが明確ではないので、一度使いだすと惰性的に契約更新が続き簡単には切れないので、請負より新規の発注が難しくなってたりすることもあるようです。そして、苦しくなってきた部門は、先ず派遣が切られがち。けど内製化しれと言う割に、外注切ってもプロパー社員のリソースが増える訳でもなかったりするてのもありがちな話だそうで。そもそも、実際の話、残ってほしい派遣さんって正社員より仕事出来たりするから、「内製化しなきゃねーでもムリだねーうちの部門は業務多いからさー」とか言って結局切らないなんてこともありそうですよね。まぁそんな本音と建前がさまざま渦巻く世知辛い現実が描けるのなら、僕は笑いを止めて、テレビの前で土下座してみせましょう。

因みに、この番組の影の主人公は篠原涼子演じる大前春子ではなくて、加藤あい演じる森美幸だろうな。ちょっとドジで仕事はそこまでできないけどピュアで可愛くて頑張り屋さんの彼女を通じて「派遣でキャリア磨くって素晴らしいわん。今すぐフリーダイヤルおー人事おー人事ね!」と視聴者に思わせたら、スポンサーさん大喜びでございましょうよ。あれ?この番号、スポンサーとは違う会社だっけか?

客観的にみて、森美幸タイプは新卒で正社員で安定した会社入って、ちゃんと新人研修受けて、先輩社員に可愛がられながら長い目で育ってったほうがいい仕事すると思うけどね。小泉孝太郎と社恋とかしてすぐ結婚できそうだし、そうすると育児休暇とっても雇用が維持されるような会社の正社員のほうが何かと便利ですよね。23社落ちたっていうけど大丈夫、僕はもうちょっと落ちたし、雇用の門戸は僕の就活の頃より遥かに広がってます。

そっか、続編決まってるんですね「第二新卒の品格」。主演、派遣でキャリアを積んでやっぱり正社員になりたくなった森美幸(@派遣契約2年目)。スポンサード・バイ・リクルート