懐かしくて、嬉しくて、寂しくもあり。

Mr.Childrenことミスチルと、ストレンジカメレオン協会総元締めこと、the pillowsのタイバン@Zepp Tokyoにいってきました。

ちょ、ちょい、ミスチルピロウズすよ、山中さわお桜井和寿ですよなんなんだこのコンボ。1年以上ぶりのピロウズに、しかもZeppというフロアのキャパ1000そこそこくらいのハコでミスチル、たっぷり2組計3時間ですよ。フカヒレとフォアグラの両方がメインディッシュとして出てくるセレブな住宅街にある隠れ家的レストランみたいなゴージャスさ。桜井なんてすっかりTVの中のひとなのに、数10mさきにいて、表情までくっきり観えて、それはもう感激でした。恐らく超激戦だったチケット取りはぐねたミスチルファンのみなさん、ミーハーでごめんなさい。

しかしあれは、ミーハーファンも捉える何か持ってるね。(恐らく草野マサムネと並んで)90年代Jポップの生き証人て感じ。色々人生をくぐった結果なんだろうけど、とめどなく溢れ来るイノセントなハッピネスオーラはなんなんだよ。そらアルバムに「シフクノオト」なんて題名つけるわな。僕はピロウズを観にきたんだ!と自覚しながらも、知ってる曲が桜井の口から紡がれる度、有無を言わさず押し流されてしまう。てゆうか、1曲目からストレート放ちすぎ。そしてピロウズの例の曲のカヴァーでは、突如本能に返ったかのようなバンド演奏に咳き込みながらも、色んなものが頭にがんがんに響いてきて、感無量でございました。しかしリズム隊が急にノリノリになって、BPMめためた笑。

ピロウズは、最早安心して観られる感じ(僕も彼らも暴れたけど)。アッパーな曲の途中で、ミドルテンポのかつかつというシンコペのハイハットが響いてきて、これは嬉しいサプライズでした。後は割と王道な選曲だったかな。

ファン層は、意外と「双方のファンです!」みたいなひとが多い空気(MCきくに、あくまで「東京は」てことらしい)。ピロウズで両の拳を突き上げてたひとびとが、後半は大人しく手拍子なんかしてるのが妙に面白かった。まぁ僕もそのひとりだったんだけども、ライヴで手拍子なんて、久々に聴いたなぁ。両バンドは、音圧も全然違って、耳鳴りもばりばり残ってたからバランス大丈夫かな、と思ったけど、やっぱりそこは百戦錬磨のバンド。一瞬で聴き手の心掴んじゃったね。いやすげ。桜井の声通るなぁ……。

ピロウズは、縦のりのごりごりのロケンロー。ミスチルは打ち込みも駆使していて、けっこう横ノリで踊れる曲が多かった。ラストは場内大宴会みたいな感じで、バカみたいに踊り明かしてクローズ。いやこんなスペシャルなライヴはきっと2度も体験できないだろうな。初期衝動を取り戻すためか、ピロウズにタイバンを打診したミスチルサイドに、ほんと感謝です。グッジョブ。しかしピロウズ偉くなっちゃったなぁ。寂しいなぁ。あの好きだった映画が、今になって流行りだしちゃったなぁ。