届かない、これって最高の8cm?

少しでも部屋の棚のスペース空けようとして、総在庫からすれば実に微々たる量のCDやら本やらをブクオフに売りにいったわけですが、流石に8cmシングルって買いとってくれないんですね。12cmはどんな価値のなさげなモノでも10円で買ってくれるのに、8cmはダメ。売り場をみてもそいやブクオフで8cmシングルって見かけなくなった。昔は、短冊シングル探し=ブクオフだったのに。この辺、いかにもコンテンツ商売ではなく、情報材マッチポンプ商売のブクオフらしい発想だ。彼ら、売ることだけじゃなくて、買い取ることも含めて商売にしてるじゃない。つまり、自分らのとこに戻ってきて困るモノには手を出しません、てことなわけで。それに手を出すと、「"安く買って高く売る"を循環させて利益を膨らませる」という彼らのビジネス・モデルが成立しなくなる。10円で12cmシングル買って、それを100円で売って粗利率90%。同じものをまた売りにきて、それを買い取って同じ値段で売れば粗利は倍。まったくぼろい。8cmじゃそれできないのね。今更短冊シングルを買う人間なんて、先ずコレクターの保管目的だもんね。売ってくれないし、だけどJポップのコレクターなんて数少ないから数量売れないし。一度買い取り認めたらJポップバブルの不良債権盤が大量に流入して在庫は膨らむ一方だし。

けどこれ逆手にとって、恐らくほぼ全て廃盤であろう8cmシングルを限定して、それコレクトしてカタログ化して、「これがJポップのカルチャーを作り上げた"かの"音源です。」て、大塚英志の言うとこのビックリマンシールばりに、その盤に関する物語を付加してあげて、物語消費アイテムとしての価値を強調してコレクター向けに売れば、そこそこニーズあると思うけどどうだろう。だって、今って、どんな市場価値ないモノでも、アルバムは頑張れば大抵見つかるのに、短冊シングルって先ず見つけるの大変だもの。見つかっても必要以上に高価だったり、或いはアイテムとアイテムの関係性が見えにくかったり(きっと、だれだれの何枚目のシングル、とか、このスタッフ名は実は大御所のだれだれの筆名、とか、調べるだけでもひと作業必要だし。)。かなりニッチな商売だけど、ニッチに徹すればいけるかもしれないて気はする。てゆか僕なら売るにも買うにも利用するな、それ。そすれば、論文資料用に「DA・YO・NE」を渋谷で捜し求めて恥ずかしい思いは少なくともしなくて済むわな。て、DA・YO・NEならAmazonで1円で売ってるか……。*1

けどほんと、全国に1タイトル何百万枚と流通してたはずの短冊シングルって、今何処にいるんだろうなぁ。なんか、はかないよなぁ。*2

 (参考/8cmシングル解説ブログ)http://blog.goo.ne.jp/nakamuranaika/
 (参考2 via gotanda6さん)http://d.hatena.ne.jp/snakefinger/20060827/p1


*1:これ書いてからアマゾンみてみたけど、けっこ廃盤8cmの出品あるのね。ただ、ここまでどれだけのユーザがたどり着いてるかは微妙。けっこうぼったくりな値段のもあるし。

*2:とか書いたら、gotanda6の五反田さんからこんなサイトあるよ、とヒント頂きました。