机の中のオトを思い出した。

武満徹のうた〜ポップスと合唱の音楽会」(http://www.ongakuju.com/t-cantat/concert.html)はとても良かった。メインゲストの小室等の会場の暖め方が素晴らしかった。小室等の武満曲コンサートの後、同じ曲の元バージョンを合唱でやるという趣向だったのだけど、どんなむつかしいアレンジしてようがなんだろうが、素敵な曲の根っこにあるのは美メロなのだということを体感しましたな。特に合唱と小室等セションによる「MI・YO・TA」はすごすぎた。てゆうか反則。感情に訴えかけないわけがない。あれで合唱の最後のほうしょぼしょぼしてた目が一気に冴えました。(だって武満合唱曲を1時間聴き続けるのてけっこつらいすよ。)

まぁなんだ。僕の根本にはやっぱ、合唱ポップス関係なく、良い曲はメロディ、ハーモニー、プラスことばの束で構成されてるわけで、そこに元来垣根なんてないんだ、てのが思想としてあるわけだけど、こういう垣根を低くしてく作業を、権威的とされるホール空間でやってくのは大事と思う。合唱のコンサートでこういうことやるのって大変だと思うのだけど、この企画を思い切って実現した主催者のかたには、英断でした、と惜しみない拍手を贈りたい。

で、感激あまって、休み時間に小室等のCD買っちゃいました。「原爆の歌」と、母校で去年素晴らしい著作権講義をした、くらいの知識しかなかったけど、良いミュージシャンですわ。「小さな空」は、村上ユカ『はなうたち。』でカヴァーしてる。武満曲とは知らなかったー。歌心の原点にかえっちゃうような、名曲です。やっぱ、よりよい日々を生きるには原点回帰してかないとね、0と書いた何処かに。