時が過ぎめぐり続き想い出すものは。

演劇集団キャラメルボックス主催20周年記念『CARAROCK FESTIVAL』。サンシャイン劇場http://www.caramelbox.com/info/event2005/index.html

キャラメルボックス20周年を記念して、劇中に使用した劇音を歌ってる音楽屋を集めてライヴをやりましょう、という趣向らしい。初日集まったのは、LIPNITZ、advantage Lucy、そして石田ショーキチ

石田ショーキチのセットリストはこんな感じ。細かいとこは違うかも。

さよならノーチラス号
Day After Tomorrow
レインボー
Miss
Rule me
水虎の涙
ミラージュ
太陽道路
君といた夏

率直な感想を言うと、想像を遥かに超えて良かった。サポートのバンドを使ったホールの演奏会なんだから、借りてきた猫のようにおとなしくやるのかと思ったら、キャラメルプロデューサー加藤昌史もそんなことは許すはずがなかったらしく想像以上の爆音轟く。選曲もベスト盤の選曲よりある意味ベスト。ベテランで構成されたサポートバンドの出来も想像以上で、青くさい匂いのイシダの名曲の数々を実に時に奇麗に、時に激しく演奏してくれた。イシダがそんな状態で乗らないはずがない。恐らくは横浜アリーナ以来の「ホール」コンサート。とてもオトが響くし、ライヴハウスのように篭らない。何よりマイクの通りが良いてんで絶好調なジャイアニズム。やっぱりイシダには、アコースティックライヴのようなちまちました舞台ではなく、こういう大舞台が何故か似合う。元来、舞台が大きい方がノる性質なんだろう。Mona recordsのライヴのときのなまりきった危なっかしい演奏とはうって代わり、やりたい放題な感じだった。ミラージュで歌詞とばしてたけど、それも乗ってる証拠である。へへいへい。

アレンジはバンド編成がSCUDELIAとは全く違い、しかも初対面メンバーということもあり、殆どの曲がCD音源を基本としつつ好き放題にやるという感じ。しかもツインギター。キーボードに難波弘之。この好き放題具合がまた良かった。特にフライングVを振りかざしたミラージュ以降の3曲。太陽道路をギター持ってやったのは恐らくストラトスレコードをはじめた直後のライヴ数回くらい以来か。終曲はアウトロが圧巻。サポートメンバー清水一雄とのギターソロバトルは観ていて微笑わずにはいられないくらいにこれでもかこれでもかとギター小僧オーラが爆発させてた。全然隠居なんかしてないじゃんと思わさせてしまった。今日のホールはイシダのためにあったよ。間違いなく。拍手。

で、冒頭の話。MCでちょこっとでてきた。「こないだSCUDELIA ELECTROというバンドを解散させたばかりですが、スクーデリアの新譜出るかもしれません。」とよく分からないことを口走って、興奮の余り何を言っているんだ、やはり暇になって再結成するのか?と思ったら、解散ライヴの音源のミックス終わりました。とのこと。現在リリースに向け調整中とのこと。ライヴ音源とは言え、新譜のリリースである。スクーデリアは未だ終わっちゃいない。というか、今日のライヴ観る限り、歌う気満々であるイシダ。歌ってくれ、でかい舞台で。イシダの大きな背中と、そこから編まれる黄金律には、やはり広い舞台が似合うと思うのだよ。