糾弾を捨てよ、町へ出よう。

元祖ミカン糾弾サイトでありましたところの「アンチオレンジレンジまとめ」が、そのコンテンツを消し去り何ヶ月が経ったのかはよく分かりませんが、何しろ雨後の筍のようににょきにょきと新手のアンチサイトが出来ている模様です。ふーん。インタビューの最中、頼んでいたから揚げが届いたからといってインタビューを中断する」という噂や「GLAYで好きな曲はwinter fall*1だと発言」という「ちょっとした失言を「悪党!」と糾弾するサイトから音源を使用しての「批評行為」を継承するサイトまで色々あるようです。ふーん。

そんな中で不思議なサイトを見つけた。


ORANGE RANGE vs おれんじれんじ』http://orange.lomo.jp/

これが今の流行なのか分からないけど、アンチとファンを同居させるスタイルを持つ、ポータル的な色の濃いサイト。最新トピックスへのリンクと疑惑の特集を併設。また、ファンBBSとアンチBBS、そしてアンチとファンが意見交換するBBSを併設してるのが特徴。どれにも書き込みがあるのだけど、どういう層が愛用してるのかがイマイチ見えてこない不思議。1日10,000アクセスを越えてる辺り、需要はあるということなのだろうけど。


ひょっとして、このインターネットという広い大海原では、アンチとファンが互い罵りあう、ということ自体が能動的なコミュニケーション行為として成立しているのだろうか?そのうち、ファンとアンチの合同オフとかパーティとか企画されたりしてね。カラオケでアンチとファンがデュエットで元ネタ歌ったり、クラブでミカンの曲と元ネタを流して、隣のひとと酒を片手に囁きあうのだ。これはやっぱり盗作だの、いやアイがあればいいのよ、だの。だの。

まぁ、糾弾という行為が、その行為自体に目的を持っているということなのかもしれない。前より現象の特徴が複雑になっているような……。けど前みたいに、糾弾サイトから、覗くときのどきどき感が薄れてるのは何故だろう?いや、時代は最早「糾弾」ではない、のかな。あー違う。違うんだ。もっと僕らをときめかせてくれよ。それがアンチ、てものだろう?


*1:ラルクの曲。らしい。そいやそうだったっけ。