走る走る音たち。

と言う訳でid:nanashinoさん+「あめのおり」のkappappaさん(http://blog.livedoor.jp/kappappa3210/)からの御指名により、バトンを受けました。足が遅かった僕は、体育祭のリレーではとてもとても迷惑をかけてたものでした。巧く走れるかは分かりませんが、まぁ走るとは飛ぶことなのであります。これを書かずに何を書こう。話が飛ぶ前に本題に入ろう。


■「Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)」

マイミュージックフォルダのプロパティに尋ねてみたならば彼はこうこたえた。12.8GB。大体PCのHDDの5分の1は何らかの音楽ファイルで埋まってる算段であります。

僕はCDを買うととりあえずiTunesに放り込む、という生活をしておりまして、CDトレイにCDを載せるということがめっきりなくなりました。ある意味CDはバックアップ+所有欲を満たすための媒体+CDウォークマン用、て感じ。それで突っ込んだアルバムを全て聴くか、というとそうでもなく、シャッフルでかけておいて気になった曲が未聴だったらそのアルバムを聴いてみる、とかそんなサイクルですね。新譜や気になる曲はMP3CDで焼いて、CDウォークマンで聴いてます。移動時間割と多いので。

恐らくファイル交換ソフト一切使わずこれだけの音楽ファイルをPCに突っ込んでいるというのも割合的には少ないんでないかな。どうなんだろうな。

因みに環境はPCからUSB経由でYAMAHA UW500というMIDI・オーディオインタフェースに出力し、ONKYOのCD/MDコンポにライン入力しております。だから案外音はそんなに悪くない。たまにCDで聴くとそのダイナミックレンジにびびるけどね。


■「Song playing right now (今聞いている曲)」

最近よく聴いてる、てニュアンスで言うと『ワルツ』-スネオヘアー

今日聴いたCD、ていうと『ELECTROCKS』-SCUDELIA ELECTRO。雨の日にネオングロウ聴きたくならない?

書いてる今はiTunesでシャッフルかけてますが、くるりが続けて流れてます。「続きのない夢の中」(『ファンデリア』)と「あやか市の動物園」(『Happy End Parade - Tribute To はっぴいえんど 』)。

■「The last CD I bought (最後に買った CD)」

サンボマスターは君に語りかける』-サンボマスターと『White And Blue』-堂島孝平を渋谷タワレコで買ったのが日曜日のことだっけか。

■「Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)」

曲単位難しいけど、あえて曲単位。


『Welcoming Morning』-chappie。

だってiTunes再生回数175回ってダントツですよ。

企画アルバム『New chappie』収録。プロデュースはpal@popこと高野健一。ヴォーカルは匿名。コーラス(というかサブリミナルパーカッション)に川本真琴川本真琴が「だいすき」て耳元で囁き続けるのがシェーカーかハイハットのように刻まれ続ける弦とコーラスのキレイな4つ打ちという時点で反則度満点。id:assa:20050101に暑苦しい思い入れたっぷりな文章を寄せているので、そちらも参照されたし。だいすき。イノトモヴォーカルヴァージョンもあって、そっちも捨てがたいけど。


『Raspberry Belle』-Spiral Life

AIRとSCUDELIAをとりあげるともう2つ枠を使い切ってしまうのでスパイラルから1曲。美しいアコギのSUS4から始まり、ぎゅわんぎゅわんエコーし溶けてくギターの音色に終わる、ウイスパーぎみなヴォーカルがくっついては離れてくギターポップ+コーラスフェティには堪らない名曲です。細かい芸も実に聞いていて、特に間奏のベースラインと鐘の音のシンクロ具合には思わず昇天しそうになる。アルバム『FURTHER ALONG』収録。やはり、これは渋谷系ではない。渋谷系では有り得ない。

僕がスパイラルを聴きだした頃には彼らはとっくに解散してて、だけど自転車で遅刻しそうになりながら漕いでる僕の耳元で、とりあえず借りてみたベスト盤をダビングしたテープが耳元で「ガラスのタンバリン落としてった」というフレーズをささやいた刹那、何かが僕の中で通電して弾けたのでした。以来、スパイラル中毒患者に。高校2年という、非常に危うい時期だったのを、今でもはっきり覚えている。

尚、公言して憚ってないことだけど、僕がパクリに関するソツロン(http://mmcs.edhs.ynu.ac.jp/~askaw/sotsuron/)を書いた動機も、彼らを弁護したいから、の1点だったりする。それが多くのひとに読まれてそれなりに評価して頂いているのだから有難い話であります。ある意味ファン冥利に尽きる、彼らへの最大の供養だったのかもしれない。


『桜』-斉藤和義

あーこれ一時期聴きまくってたなぁ、と思いふとチョイス。眠れない夜はこの曲をリピートさせると、5回くらい聴くと大体眠りにつけるような、そういう使われ方をされた時期もありました。よくコードもピアノでさらう。シンプルなんだけど、シンプルだからこそ奥深い。

アルバム『FIRE DOG』収録。レノンを意識したであろうピアノの音色が滅茶苦茶美しい。夢うつつに聴いてると、本当に何か目の前に幻想の風景が出てきそうな雰囲気になる。途中のベースのブレイクが夢からふと現実へと風景を呼び戻すのだけど、F.O.してくドラムのループはやはり夢が続くことを象徴し、また気持ちは夢の始まり、イントロのFに繋がってく……て、えらい感覚評だけど、つまりはそんな麻薬的な魅力を持つ1曲なんであります。やはり危険な時期である高3〜大学2年くらいが夜中聴いてたピーク。


『DAYS』-L⇔R

ある意味僕がJ-POPにはまったきっかけを造りだしたのが彼らの存在だった。NACK5で土曜深夜にやってたJAPANESE DREAMという番組のリスナーで富沢一誠のシンパだった前科を持つ僕な訳ですが、その「良い曲ランキング」をリスナー投票で決めるというある種音楽サヨク主義的な色合いを持つこの番組のラインキングで圧倒的な強さを僕が中3〜高校時代の時期に誇っていたのがL⇔Rだった。そのJAPANESE DREAMを聴き込むことで、現在のJ-POPフェティな感性が培われた訳だけども、当然、L⇔Rって存在はその番組を聴いてる限りは特別であり、頂点の存在だったのである。

けど本当にL⇔Rが僕の中で身に入ってきたのって、ふとこの曲を聴いた時が最初だった。しつこいが、高校1年という危うすぎる時期である。アルバム『Let me Roll it!』(今なら100円で買える名盤。)を聴いてたら、この曲の美メロがふっと鼓膜に何かを刺激したのである。とかく凝りに凝ったマニアックアレンジをしがちなL⇔Rの中で、シンプルなバラードであるこの曲は逆に異彩を放っている。そのときが、彼らが「特別」から「身の回りの存在」として聴ける音楽屋として認知された瞬間である。ランキングとか評価とか関係なく、良い曲は良いんじゃん、て気付けたのも、たぶんこれがきっかけだ。


『ストレンジカメレオン』-the pillows

これも実はJAPANESE DREAM経由で知ったバンドである。当時は良い曲ランキングとやらで数曲連続で2位まではいくのに1位はとれず「無冠の帝王」なんて呼ばれてた*1ミスチルのカヴァーにより一躍脚光を浴びる形となったが、それ以前もずっと輝きを放っていた名曲である。その輝きも決してぴかぴかのモノではない。まさしく汚れた川から垣間見える微かな美しさなのだ。アルバム『Please Mr.Lostman』収録。これも危険な時期(こればっか)高校時代に聴き込んだ。轟音ギターなのに上の方に繊細なアルペジオが乗ってる辺り実にツボだったのである。ピロウズって、実に二面性のあるバンドである。

いかんこれでは曲評価にならない。けどこの曲の魅力を語りきるのは実に難しい。とにかく聴いてくれ、て感じかな。たぶん、この曲の良さが伝わらないひと相手には、僕の感性って伝わらないんじゃないかなぁとかそんな気すらしている。テーマはコミュニケーション不全、と、絶望の中のキボウ、後ろ向きなキボウ、だ。まぁかのミスチル桜井をなりふり構わずシャウトさせるくらいの名曲、とあえて言ってみるか。君とは分かり合えるかもしれないね、桜井和寿。(何がだ)


■「Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)」

たぶん目星つけてるBLOGに大体はいきわたってるんじゃないか、という気もするので、BLOG非BLOG構わずばらまきます。アポなしで。ご迷惑でしたら無視して下さい。宜しく御願いします。


・こまたけくん(「雲泥の沙―undeinosa」http://koma-tak.de-blog.jp/
id:gleamくん(「Gleam/Diary」)
・だいきさん(「Site d」)
サトウユウスケさん(「LIBER」http://liber.egoism.jp/ ミュージシャン。)
村上ユカさん(id:yucafe /Sync think Integral所属。ミュージシャン。)


村上ユカ様。ご多忙中このようなご依頼を1ファンが投げるという無礼をお許し下さい。村上ユカさんの素晴らしいエレクトロポップワールドの原点が何処にあるか知りたく、ご回答頂ければ1ファンとして幸いと存じます。宜しく御願い致します。


*1:余談だけど、スパイラルもJAPANESE DREAMでは2位ばかりの「無冠の帝王」だった。AIRが『One way』で1位とってたけど、その報を聴いて番組の色も変わったんだなぁ、と思ったものだ。余談。