naked shuffle !!

iTunesの表示が10GB超えました。2771曲って書いてある。8:12:44:47て書いてある。8日と12時間44分47秒……?1週間終わってまうですね。なんだろうなこれ。明らかに眺めてると何かが麻痺する数字だな。

そんなで、とりあえず買ったCDやら整理したCDはPCに放り込んでおく、という音楽ライフスタイルしてると、明らかに音楽消費の形と時間意識って変わってくるよね。今まで例えば1メディアに対し、4分/74分だった曲が、4分/10000分の曲になるんだよな。40GBのiPodだと単純計算で出すけど、1曲が4分/40000分になるのよね。なんだろうこの感覚の乖離。1箇月近くの中の4分ですか。iPod shuffleは、ライブラリの中のひとつきから数時間を選び取り切り離す装置なのね。いや、なんかこう書いてると途方のない話のように思えてきた……。逆に言うと、これだけの時間を管理することが出来ないから、シャッフルなんて偶然性に頼りたくなるんだろうな。こうなってくると、探すのも選ぶのもひと作業だし。そう考えて、iPod shuffleを首から提げてる方々を見ると、なんだかちょっと妙な感慨抱いてしまうかもしれない。

学生の頃は、もってくCDやテープやMD何にしようと悩んで、結果授業遅れて悠々通学する、なんてことがしょっちゅうだったのだけど、モノがデータという形に溶解して、時間というモノにならされるようになると、自分を取り囲む情報のあまりの多さに目回るね。本当に選ぼうとしたら、とっくに4時限目のチャイム鳴ってまうよ。そんなだから、iTunesでアルバム数枚分焼いたCD-RをCDウォークマンに入れっぱなしにして、新譜出る毎にとりかえるなんてことやってる訳ですが。いや、もう学生じゃない訳ですが。音楽選ぶことより、カード時間通りに切ることのほうが重要だったりする訳ですが。

タワレコのCD群や本屋の本群を眺めて思う、「このうちどれだけの情報に僕は出会えるのだろう……」という焦りにも似た感覚は、数値化されると更に助長され僕らの前に押し寄せる。試しにタワレコ渋谷店のCDを全部HDDに詰め込んで、時間数を見てみるといい。たぶん、僕なら、卒倒すると思う。どうか、そっとしといて。お願い。なんか、くらくら。くらら。