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『SYNCHRONIZED ROCKERS』-V.A. 購入。the pillowsの15周年記念トリビュートアルバム。

ピロウズのオリジナルより売れそうな面子で構成されたトリビュート盤。とりあえず言っておくけど、とにかく2曲、図抜けてる。知名度も図抜けてるし原曲自体の出来も良い楽曲を選んでる2組だから予想つくと思うけど、いやはや図抜けすぎ。

片方は1音1音丁寧実に丁寧な、まるで何か口から毀れ空気に乗っていく声の行く先に想いはせ別れを惜しんでるかのような演奏(なんだそら)をすることにより、ピロウズの楽曲の持つ力強さの裏にあるフラジリティ、脆さのようなモノを繊細にごくごく自然に租借し奏でている。もう片方は一聴すればすぐ彼らのそれと理解る圧倒的な完成度な演奏/アレンジで持って、それに負けてない(むしろそれをねじ伏せてヴォーカルに「歌わせてる」)ピロウズの楽曲の力強さを証明した形になってる。この立て続く2曲の対比が非常に面白い。つかこの対比を聴くためだけに3000円出すカチは十分あると思う。なに、ピロウズ15周年の御祝儀も兼ねれば、安いモノじゃないか。

ただね、正直、15年のうち7年近く聴き続けてる、僕のアオハルと共にあったバンドのCDがタワレコの店頭の一番良い場所に並び、楽曲ががんがん流れてるのを聴くと、世に認知されて嬉しい反面、けっこせつない。ライブのチケとれなくなったらどうするんだよーとか思ってしまう心狭いファンをどうぞお許し下さい。フリクリGAINAXが取り上げたときすらそれ思ったものなぁ。なんだよこの嫉妬感。チキショウ。僕は、本当は、ジェントルマンになりたいと、思い続けてきたのに。そんな7年間。