Seven blue cars.

『青い車』-よしもとよしとも

何これ?無茶苦茶良いじゃんか。成る程、「『青い車』はフィッシュマンズである」、というComicHでのコピーは案外、よく言ったモノかもしれない。(まぁオザケン使われてるてんであからさまに渋谷系な匂いはする訳だけども。)

ともあれ、作者の画風のせいもあるけど、この共通項と差異を微妙に与えながら違った風景を描くという一種の連作という手法は(某所を引き合いに出すまでもなく)大好きだったりする。何よりポピュラー音楽へのリスペクトの仕方つのがツボですね。個人的にはね。僕がマンガ描いたらたぶんこゆの描こうと思うと思う。描かないけど、つか、描けないけど。


『君の歌がある』-いくえみ稜。

アオハルなり。いや1巻昔買って、ピンてこなくてほっぽっておいたのだけど、いくつか短編を読んでから帰ってきたら、良作ではないか、と。2、3巻まとめて購入。

紡木ほど痛くはなく切実でもなく、物語として安定しつつ、儚さといなたさは併せ持つ。この絵柄の頃のいくえみは結構好きかもしれない。まぁ正直「つくってる」て印象は拭えないのだけどもさ。別にリアリズムを追求する必要なんてモノはないのだ少女マンガてメディアにおいては。


『『NANA(10)』-矢沢あい

何これ?て感じで予想通りだけどそれてどうなのつーかなんつか。ところが食傷し始めた頃にまた禁じ手使って物語に息を葺き替えさせてしまう作家だからなぁ矢沢て。けど果たしてそこに期待して良いものか……むー……。

つか、何度も言うけど、僕は大崎ナナの「狂気」の今後を目撃できればそれで良いのよ。奈々なんてナナの狂気描くための狂言師に過ぎない、てのが僕の解釈ね。たぶん周囲は、つか特に女性はそうは思わないんだろうけどもさ。まぁそれはいいや。

なんて書いたら今寮の廊下で思い切りタンブラー落として割ってしまった。なんだか虚ろに笑ってしまったよ。はっは。