全体的に引用だらけのことにどうにも腹が立っているらしい。

あらら、またアンチオレンジレンジからの新曲が出た模様です。というかどちらかてと、例えるなら、最新パッチが出ました、てな感じだろうか。

http://www.geocities.jp/tsubusu00/pakuri.html

一番したの「詰め合わせ」のヴァージョンが2から3に更新されております。オレンジレンジ元ネタ詰め合わせMP3ファンの方、必聴。

とは言いつつも、はっきり言って素晴らしい出来映えだった前回のヴァージョンアップから追加された今回のパッチ適用部分は、半ばムリムリというか、元ネタ数を増やしそのパクリっぷりを数で以って強調したいという意図が感じられて、いささかせつなくもありました。まぁこのペースでサンプルを増やして頂くのは、ウォッチャーにしてみれば、非常にありがたいことでもあるのですが。

そうそう、で、今回、このファイルより目を引いたのが、オレンジレンジ糾弾サイトに追加された、この一文だったり。前回まであったっけ?覚えてないから、今回加筆された、てことにしておく。

7.引用については著作権法32条第1項に基づき、報道、批評、研究等の目的での引用は可能なので適法かと思われます。

※批評の太字強調は引用元では赤字強調。

と、彼らの著作権法違反を糾弾しつつ、しっかり自分でサンプリングして作ったファイルに関しては自己弁護をしているところが、更に素敵なヴァージョンアップかと。そうか、彼らは批評をしているのか。と目から鱗を落としそうになりました。

もっと言うと、「ファンのためのFAQ http://www.geocities.jp/antior_guide/qa.html」を見ても、当該サイトの主張が「著作権法を犯しているから糾弾する。」というロジックのみによりなされていることがよく分かる。今まで読んでなかったけど、よく読むと実に興味深い。兎にも角にも法的根拠というのを重視しているらしい。以下引用。

Q なんで嫌いなのですか?

A アンチの中でも理由は様々です。
  ですが、大きな理由として、盗作問題があります

Q 盗作って何ですか?

A 他人の著作物(文章やメロディ、詩など)の一部または全部を、無断で自分のものとして発表することです。これは著作権法に違反しています。

Q レンジは売れてるんだし、元の曲より凄いからいいのではないですか?

A よくありません。盗作は著作権法という法律に違反しています

とまぁ、こんな具合。「著作権法違反=悪」を連発するという明快な回答に終始しているのだけど、一体コレが「誰からの」「誰への」問いかけなのか見えてこないのがちょっとせつない。

ところが、この後、FAQは段々と本線から逸れ、アンチであることのアイデンティティを保つ発言に終始してく。途端、「誰からの」でなく「誰への」という部分のイメージが強調されるのが非常に素敵だ。まぁこの場で彼らのアイデンティティについてどうこう述べるつもりはないので、眺めて、なるほどねぇ、と納得してみて下さい。というか、「Q 自分がもてないからってレンジを僻んでるんでしょ?/A そんなことはありませんし、そんなつもりもありません。あくまで盗作を糾弾しているだけです。アンチに対する侮辱行為はやめてください。」(太字強調引用者)以降の一連のテキストはパクリウォッチャー必読であります。眺めているだけで頬を赤らめてしまうような愛しさとせつなさといなたさを感じる一連の静かなる激情に満ちたこのヤリトリ。ロマンチシズムを通り越した何かを感じずには居られない。

そして、極めつけはこのQ&A。

Q こんなことをしていても意味がないと思います。

A 犯罪行為を見てみぬふりをするのは幇助と同じです。

……まぁ、僕がどうこう言うより、判断は閲覧者の方に委ねたいと思います。まぁ「批評、研究等の目的での引用」を認めてくださってるということで、ちょっと安心しました。

尚、こんなイベントもあるそうなので、興味のある方は、その激情のロマンチシズムを体現されてみてはいかがでしょうか?

http://www.geocities.jp/antior_guide/off.html

……なんかね、アンチオレンジレンジどうこうより、アンチという集団のファンになってしまいそうですよ。これからも良いMP3つくって下さい。最新パッチ、必ず落としますから。グッジョブ期待しております。あ、それと、できれば、「<アンチオレンジレンジ>の<ファン>」へのFAQの整備も御願い致します。著作権法について、紐解きつつ色々読んでるのだけど、やっぱりどんなに理解しようとしても、深みいけばいくほどこんがらがってくるので、明快に説明してほしいですわ。何が善であり、何が悪なのか。