サクラマウアオソラツラヌクサラウンド。

気になる音楽をふたつ。


『うたかた』-音速ライン

タワレコで前々から試聴して気にはしてたモノの、これ系のストレートギターロックて似たよなのが多いし、まぁこれもそんな感じかなーとか思って買わなかった。ジャケットの猫には偉く惹かれたのだけども。

したら猫に出逢ったのだ。渋谷のレコファンで。まぁ可愛い猫だしストレートなギターロックなら的はずれてことはないかなぁ、と思って購入。その後、iTunesに放るだけ放ってほっといたのだけど、ミニアルバムだし混ぜておくか、と、なんとなくCD焼いたときそこにも入れといたら、見事にシャッフルでひっかかってくれた。イントロのオト聴いた瞬間、「この曲、誰!?」てな感じだった。シャッフルで聴くと、音の違いというのが鮮明に出る。そうすると、自分にツボなオトてのが相対的にくっきり見えてきたりする。そんなこんなで、モノの見事にくっきりインプリンティング。その曲の名を帰ってすぐライブラリ見て調べなおした。音速ライン、「蒼ボート」。アルバムの終曲。ミニアルバムを1曲目から聴き返す。悪くない。つか、いい。

声にもう少し華があれば……と思うけど、その鼻にかかったフラジリティがなんだか良い感じ。*1オトは申し分ない。新しいことは決してやっちゃいないが、適度に歪んだギターとストレートなメロ、センチメンタルな蒼さに塗れた歌詞、ギターやリズム隊の音色だのなんだのというとこまでひっくるめてひたすら好みだ。何より、トドメはやはり、ジャケの猫の写真だ。可愛いでやんの。オトとのギャップが堪らない。これ、1曲何かのきっかけで化けるかもしんないよ。て、猫が根拠なんかい。


『best』-クラムボン

激しく今更感漂ってしまい申し訳ありません。しかもベスト盤で。いや、初期の曲しか殆ど知らなくて、けど「J-POP好きのリテラシーとしてクラムボンは外せないだろう」的な空気を感じTSUTAYAで借りてきたんだけど……中期作品にあたるのか、中盤以降の曲のテンションが素晴らしかった。ハネる系の曲より、素直にメロディとそれを軸にした凝ったアレンジで勝負されると僕は弱いのな。先ず『サラウンド』でグッときた。その後、『ララバイ サラバイ』でやられた。後半のこの歪んだテンションが素晴らしい。正統派ポップス、という印象を受けててなんとなく聴いてこなかったんだけど、ちょっと中盤辺りの曲の入ったアルバムチェックしてみたくなりました。かぷかぷ。


*1:誰かに似てる、と思ったら、GRAPEVINEの田中の声が細くなった感じかな?と後で思った。